【ポケモンコラム】悔しくない敗北が、一番悔しい。自分自身に負けた大会の話

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Pokémon Champions

 

ボクが『ポケモン対戦』を始めてから、

およそ14年ほどが経つだろうか。

 

その間、数え切れないほど ポケモン大会 へ参加してきた。

 

勝った大会もあれば、

もちろん負けた大会もある。

 

負ければ悔しくて、

「次は絶対に負けない。絶対に優勝する。」

そう誓って敗因を分析し、反省点を導き出し、

ランクマで武者修行する。

 

それが、ボクにとっての 当たり前 だった。

 

だから今回の大会で、

一番ショックだったのは【負けたこと】ではない。

 

【悔しくなかったこと】だ。

 

 

負けたのに、悔しくない。

2026年7月3日、夜22時。

 

ボクのお友だちVTuberである 八十三ファミ さんが主催する

ポケモンチャンピオンズ『配信者限定 ランキングバトル企画』の第3回目の配信があった。

 

 

結果から言うと、ボクは2試合目で、

同じくお友だちVTuberである 雲丹宮カオル さんに大敗した。

 

大会が終わったあと、ボクはずっと考えていた。

 

「なんだろう。

 大会で負けたのに、全然悔しさを感じない。」

 

先述のとおり、これは今までのボクからしたらありえないことだった。

 

ボクは昔から大の負けず嫌いで、

今までなら、負ければ何時間も反省した。

 

構築を見直し、選出を見直し、プレイングを見直す。

そして悔しさを力に変えてきた。

 

しかし、今回。

試合が終わったあと、

いつものような悔しさがまるで沸いてこなかった。

 

それどころか、試合中もどこか心の中で、

「負けてもいいや」

そう思ってすらいたような気もした。

 

自分自身でもショックだった。

悔しさを感じていないことが何より一番悔しかった。

 

14年間負けず嫌いだった自分が、

初めて勝利を諦めてしまったのではないか。

 

「もしかして、ポケモン対戦への情熱を失ってしまったのか?」

 

そんな不安が頭の中から離れず、

自分自身に失望の感情すら覚え始めた。

 

 

悔しくなれなかった原因を、言語化して探る。

こんな状態のままでは居られない。

 

今回悔しさを感じられなかった理由を探るため、

自分の思考を分析し、言語化し、構造を掴むことを決意した。

 

今回悔しさを感じなかった理由として、

まず【相手が強すぎて最初から勝つビジョンが見えていなかった可能性】を考えた。

 

今回の対戦相手だった雲丹宮さんは、

全参加者の中で断トツにポケモン対戦での実力が高い。

 

そもそも普段から精力的にランクマに取り組んでいるプレイヤーなので、

踏んできた場数が文字通り桁違いである。

 

そんな優勝候補とも言える雲丹宮さんの存在は非常に大きく、

ここを倒せないのであればそもそも大会中の優勝は絶対にできない。

トップの座に登り立つことはできないのである。

 

しかし、だからといってボクが最初から勝負を諦めるような性格だったかというと、

それもまた違うと思う。

 

どれだけ相手が強大であっても、大会は大会。

格上相手にも勝つことを諦めないし、

逆に相手が初心者だとしても真剣勝負の場なら手を抜くようなことはしない。

 

だから、相手が強いからといって、

その試合に負けたとき悔しさを感じない理由にはならないだろう。

 


 

次に、【ポケモンの活動で対戦以外に重きを置きすぎてしまったから】

なのではないかという仮説を立てる。

 

ボクはここ数年は特に

『リボンコンプ』を活動のメインコンテンツとしている。

 

今までは「ポケモンがだいすき!」の表現方法として

『対戦で結果を出すこと』が指標の一つになっていたのだが、

今は『リボンコンプ』の存在感がとても大きい。

 

なので、極論をすれば

「対戦で良い成績を収めずとも、

 自分のポケモン好きをアピールできる武器がある」のである。

 

さらに、リボンコンプは時間がかなり吸われる遊び方になるので、

どうしても対戦をやる時間は削る必要が出てくる。

 

なので、リボンコンプにハマればハマるほど、

対戦にかけられる時間は短くなっていく。

 

とはいえ、今までだって色違いを国際孵化などで厳選しつつ、

その上で大会でもちゃんと勝つことを目指していた。

 

なので、『リボンコンプにハマっているから』という理由も、

負けて悔しさを感じられなかった理由としてはまだ弱い。

 

結局自分が納得できるような結論には至らず、

引き続き思考を回転させ続けた。

 

そのとき、昨日の試合中に感じた大切な感情をふと思い出した。

 

 

本当に「負けてもいいや」だったのか?

ボクは昨日の試合中、

「負けてもいいや」

の気持ちが脳裏にチラついていたのだと思い込んでいた。

 

しかし、頭の中で感情や状況の言語化を続けていくうちに、

ふと違和感が生まれた。

 

本当にそうだったのか?

ボクは勝利を捨てていたのか?

 

いや、きっと違う。

もっと状況を整理して、よく考えてみろ。

 

そのとき、ある一つの場面を思い出した。

 

試合中。

対戦相手の雲丹宮さんがこんなことを言っていた。

 

「きっと輝羅星そらのなら、アイツ(アシレーヌ)が

 刺さっているのが分かっている(=つまり選出している)はず…。」

 

その瞬間だった。

試合中、ボクの頭の中で、一瞬にして色々なことが繋がった。

 

「……あ。」

 

「アシレーヌ、今回選出できてない。」

 

「しかもアシレーヌがいないと、

 サザンドラの処理が相当しんどいし、

 バシャーモも止められない。」

 

実際、選出画面でもアシレーヌを出したい気持ちはあった。

しかし色々な雑念に邪魔された結果、

アシレーヌを選ばない少し歪んだ選出になってしまった。

 

雲丹宮さんの「きっと輝羅星そらのなら…」というセリフは、

ボクの(今までの)強さを信頼しての発言だ。

 

一方、実際のボクはその強い選出ができていない。

 

『雲丹宮さんが想定しているボク』と、

『今のボク』の強さが一致していなかったのだ。

 

きっと、日頃からもっと対戦に取り組み続け、

勝負勘を磨き続けていれば、この痛い選出ミスはしていなかっただろう。

 

それに気付き、頭の中のすべての点が

一つの線として繋がり始めた。

 

 

ボクはそのとき、相手に負けたんじゃない。

試合中に

「負けてもいいや」

と考えてしまったと勘違いしていた。

 

でも違った。

 

正しくは

「対戦に取り組み続けていた自分だったらできていたであろう、

 その『強い選出』をできていなかった時点で。

 対戦相手が期待する『強いボク』をぶつけられなかった時点で。

 ボクは既に【ボク自身に負けている】。」

そう感じていたんだ。

 

「負けてもいいや」

と思っていたんじゃない。

「もう負けている」

そう思っていたんだ。

 

しかも、相手にではない。

自分自身に。

 

「昔のボクなら、きっとこの選出ができていた。」

「今のボクは、その判断ができなかった。」

「ボクはもう、もっと強かったときのボクらしい勝負をできていない。」

 

そう思った瞬間、

ボクは自分で自分へと敗北宣言をしてしまっていた。

 

だから悔しくなかった。

 

悔しさを感じる土俵に立つ前に、

自分で試合を終わらせてしまっていたからだ。

 

 

残った後悔は『勝ちたかった』ではない。

ここまで言語化して、さらに気付いたことがある。

 

大会が終わってからずっと考えていた。

ボクは何が悔しかったんだろう。

何を後悔していたんだろう。

 

最初は、

「勝ちたかった。」

だと思っていた。

 

でも違う。

 

ボクの本音は、

「相手が期待する実力をちゃんとぶつけたかった。」

だった。

 

相手はボクを信頼していた。

「輝羅星ならアシレーヌを選出している。」

そう考えていた。

それだけボクを評価してくれていた。

 

しかし実際のボクは違った。

迷った。

考えすぎた。

結局選出できなかった。

弱かった。

 

そのギャップを、自分自身が一番受け入れられなかった。

 

 

引退を考えるアスリートって、こんな気持ちなのかな。

この感覚を言葉にするなら、

【老いによる能力の衰退から引退を考えるアスリート】に近いのかもしれない。

 

もちろん、

ボクはポケモン対戦を引退するつもりなんてない。

 

でも、

「昔ならできていた。」

「今はできなくなった。」

そのギャップに苦しむ感覚は、きっと似ている。

 

競技への情熱がなくなったわけではない。

それでも、

【今まで通り】の自分が表現できない。

【今まで通り】の自分とのギャップを感じてしまう。

それが苦しい。

 

 

胸の闘志はまだ、消えちゃいない。

『ランキングバトル』企画、次回第4回目の開催は8月7日。

 

次は勝ちたい。

でも、今一番取り戻したいものは勝利じゃない。

 

「今のボクなら、この選出をする。」

 

そう胸を張って言える自分だ。

 

そのために、大会前はしっかりランクマへ潜る。

試合経験を積む。構築を煮詰める。

 

今回の大会で得たものは、勝利ではなかった。

でも、自分でも気付いていなかった心の構造を知ることができた。

 

次は、たとえ試合には負けたとしても、

「100%全力は出し切った」

と気持ちよく試合が終われる自分を準備して臨みたい。

 

もう二度と、

自分自身へ敗北宣言をするような負け方だけはしてたまるか。

 

そう心に誓って、

1ヶ月後の次回の大会に臨むことを決意する。

 

 

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『ぽこ あ ポケモン』に強く惹かれなかったことで、「自分は本当にポケモン好きなのか?」と悩んだ話。カイオーガとの出会いを通じて、対戦・リボンコンプ・オシャボなど、自分なりのポケモン愛を言語化します。

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